リヤドロの世界

Conscious and Creative

創業以来、私たちは、持続性に敬意を持って美しい作品を産み出すことを重要としてきました。リヤドロは創業当初から数多くの品質基準を設けて、ポーセリン(磁器)作品のコンセプト、製造、製品化のプロセスに関わるすべての人がそれを理解し、尊重することが更なる発展の唯一の方法であると認識しています。

使用される素材自体はもとより、リヤドロを組織するすべての人々の手と心による製造工程の隅々までを網羅し、お客様との繋がりを含め、私たちは末永く作品の美しさをお楽しみいただける作品をお届けします。

これらの原則は、リヤドロのDNAの重要部分であり、長期にわたる持続を保証するだけでなく、ブランド自体の改善にも取り組んでいます。つまり、私たちが世界を守り、持続可能な社会を次世代に受け継いでいくためには、すべての分野において日々の積み重ねが大きな意味を成します。

変化の担い手として敬意と献身を持って美しさを創造し続けることが私たちの願いです。

環境の持続可能性 水晶の鉱石

スペインで国内調達された原材料はアーティストたちの手によってユニークな作品に変わります。

リヤドロの作品はすべて石英、長石、カオリンの3つの鉱物に水を混ぜ合わせてできる天然素材のポーセリン(磁器)で作られています。

これらの天然素材は主にスペイン国内で調達されているため、CO2の排出を抑えることで環境への影響は最小限に抑えるとともに、地元のビジネス組織を強化することで持続可能性の重要な手段のひとつとしての役割をになっています。

原材料の供給は、リヤドロのポーセリン(磁器)作品にとどまらず他コレクションにも使用されているパーツも同様にスペイン国内で調達されています。例えばライティングコレクションの電気パーツ、キャンドルの天然ワックス、ジュエリーコレクションの金属パーツにまで及びます。

Slow Design

こだわりぬいたデザイン:アーティストの精神。こだわった時間は価値につながります。

1953年の創業以来、リヤドロの作品はすべて精巧に1つ1つ手作業で仕上げられています。彫刻家、装飾彫刻家、技術者、ペインター、フラワーアーティストなどが関わるプロセス…数え切れないほどの人の手が加わり仕上げられる作品には、彼らの名前がこっそり刻まれて世界にまたとない作品になります。

新しい作品の創造プロセスではひとつの作品を制作するのに数ヶ月、ハイポーセリンなどの大規模な作品になると数年かかるものもあります。リヤドロでは、近頃のスピードや効率重視の傾向とは対照的に、品質、ディテールへのこだわり、価値ある作品作りには時間をかけることが大切であるとしています。

そうして製造過程に携わる職人ひとりひとりの心と技が調和しながら、最高の作品を追求しています。私たちの目標は、より多くの作品を作ることではなく、より良いものを作ることにあります。私たちは使い捨ての物ではなく、時間の経過の中でも普遍(不変)的な価値を求めています。

事実、リヤドロの作品の多く、具体的なところでは「Heritage」カテゴリーの作品は世代から世代へと複数の時代に渡って受け継がれています。さらに、リヤドロはリペアサービスを提供しており、経済循環の強化に役立てられるアクションの一つです。

経済の持続可能性

リサイクル(Recycle)、環境への影響の低減(Reduce)、残留物の管理(Residue)、再利用(Reuse)…。持続可能性の4R

エネルギー、水道水、原材料、輸送力の責任ある使用を通じて環境への影響を減らすことは、私たちひとりひとりにの未来に影響することであり、継続的改善が私たちの現在の目標の一部です。

たとえば、作品の制作過程において、液体磁器を注ぐ石膏型を使用します。これらの金型は耐用年数が終了すると、再利用を請け負う廃棄物管理会社によって処理されます。鉱物を組成して作られた材料と同様に、石膏の組成が制作過程で化学変化しない限り、無限にリサイクル可能なのです。

また、磁器粘土の製造に使用した水は浄化します。すべての固形沈殿物を浄化し、処理後に、水をきれいにしてシステムに戻します。

一方、作品の細かい部分の製作過程で型から取り出された液体ペーストは、土台や小さなパーツを作るために再利用され、リヤドロ作品の装飾に多く使用されているニスは、洗浄用の水カーテンを使用してリサイクルしています。

リヤドロ社の哲学に則った工程、行動、および行為によって継続的に物事を良くするとともに、初めから終わりまで使用される材料のリサイクルプロセスを改善してまいります。

社会の持続可能性

男女共同参画(Equality)、包括性 (Inclusion)、連帯性 (Solidarity)

女性の活躍する企業 – リヤドロの描く優しさ

創業以来、リヤドロは優しさに溢れる企業であるといえます。女性がこれまでずっと、これほど活躍し、そしてこれからも重要な役割を担い続けられる企業はまずありません。何十年もの間、女性が全アーティストの製造工程の中心にあっただけでなく、男性とともに重要な役割も果たしてきました。実際に、2020年に、リヤドロ社は目標のひとつある、管理職で男性と女性の50-50の同率を達成し、法令規定値を10%上回りました。

現在226人の女性と141人の男性で構成されている様々なチームおよび次期新入社員としての条件は、リヤドロ社のすべてのメンバーのスキルをさらに底上げし、リヤドロの今と未来を創り上げていくということにあります。

2013年から続く男女共同参画計画は現在も続いています。

アトリエで働くリヤドロの職人たち

社会的包括(ソーシャル・インクルージョン)

障害をもつ人の権利と社会的包括に関する法律が可決される何年も前に、リヤドロはあらゆる人々に平等な機会を提供し、さまざまな能力を持つ人々がチームとして活動してきました。元々は企業のさらなる発展のためのチームが時がたつにつれ人生の家族となり、社会的レベルだけでなくビジネス哲学としても、このアプローチの有用性を証明しました。

人道的プロジェクト

より良い社会の実現に向けて、リヤドロは多くの人道的プロジェクトに参加し、ユニセフ、オペレーションスマイル、マノス・ウニーダス、サンバラ財団、乳がん財団、ニド財団、コンコルディア財団、パヤソスピタルなどのNGOと協力してまいりました。

医学の進歩を求めて、または工芸品修復プロジェクトにおいて、恵まれない環境にある人々に代わって大小の協会や機関によって行われている事業に貢献することは、リヤドロの継続的な取り組みの一部であり、これからも続けてまいります。